先回の第9弾に引き続きまして、

(第9弾はこちら⇒白血病闘病記第9弾!素晴らしいスタッフ編)

今回は記念すべき第10弾!!

 

折り返しの退院編です!

それでは、どうぞ!

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2014年 4月

家族に支えられ、彼女に支えられ、

仲間に支えられ、スタッフに支えられて

私は本当に目覚ましい回復をみせました。

 

ま、でも自分としては

治ると信じていたので、

それほど驚きもしませんでしたけどね(笑)

 

というわけで、治療に関しては全てが順調です。

2014年4月上旬で抗がん剤治療は一応の終了となりました。

 

その後は今までお話ししてきた通りで、

しばらくの間、白血球の回復を待ちます。

 

今後の予定としては、4月末でいったん退院し、

通院しながらドナーさんが確定するのを数ヶ月ほど待つ、

ということになっていました。

 

ドナーさんが決まり次第、移植の準備にかかるのですが、

病院設備の都合上、

骨髄移植は他の病院でやることになりました。

 

ドナーさんがいつ確定するかはわかりませんでしたが、

インターネットで候補者がどれくらいいるか

ある程度までなら調べることができました。

 

自分が見た時は30~40名くらいいるようでしたが、

この中からさらに一番合う人を絞っていくという話でした。

あ、これも岸先生がわざわざ教えくれました(^^)

 

そんなこんなで、

白血球がある程度戻り、4月も下旬に入ろうかという日、

個室(準無菌室)から普通の大部屋に移ることになりました。

 

いきなりの大部屋への移動は少し緊張しましたが、

私の白血球数もだいぶ戻っていましたし、

これから準無菌室を必要とする人が入院するとのことでしたから

しかたありません。

 

すぐに引っ越しが始まり、

初の大部屋での入院生活が始まりした。

 

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大部屋に来てわかったこと

私が大部屋に行くとすでに3名の方が入院されていました。

そこに私が入るので、合計で4名。

つまり満室になります。

 

私より年上の方ばかりでしたが、

とても仲良くしてくれました。

ありがたかったです。

 

今まで私は個室で一人でいたわけですが、

大部屋にくると人と話す機会が増えます。

 

それは同じ大部屋の人だけではなくて、

隣の部屋だったり、場合によっては隣の病棟の人とも

お話しする機会がありました。

 

そして、いろんな人達と触れ合う中で、

いくつかわかったことがあります。

 

まずは、

『骨髄検査』が平気な人もいるということです(;^ω^)

 

第7弾では骨髄検査の恐怖を長々と語っていましたが、

いろんな人と触れ合う中で

『え?あれ、全然大丈夫なんだけど(笑)』

なんて感想を持っている人たちも何人かいました。

 

中には検査が余裕すぎて

検査直後に起き上がろうとして看護師さんに注意されたなんて

強者までいました。

(骨髄検査後は仰向けになって30分はじっとしていなければなりません)

 

こういった人たちとお話しして、

やはり「恐怖心が最大の敵」なんだと改めて実感できました。

 

さんざん恐怖心をあおっておきながら

こんなことを言うのもなんですが、

もしあなたが骨髄検査を受ける時があったら

『大したことない』と思いながら受けてください。

 

それが一番いいです!!

間違いありません!!

断言します!!

(ほんと私が言うのもなんなんですがww)

 

とにかく大船に乗ったつもりで受けるのがベストです。

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それと、

『病名もないような病気の人がけっこうたくさんいる』

ということもよくわかりました。

 

私の病名は

『急性骨髄性白血病』です。

当然ですが、病名がしっかりとあります。

 

でも、あまりにも珍しかったり、

症状に該当する病気がなかったりすると、

「病名すらない」といったことがあるのです。

 

まぁ、そうゆうことがあるのは私も知っていました。

 

でも、そういった人たちが想像以上に多かったのです!

 

「病名がない」なんて、

そんなのは一つの病院に1人、2人くらいだろうと私は思っていました。

 

でも実際は私が知りあった人達だけでも、

病名のない病気に苦しんでいる方々が

数名はいらっしゃいました。

 

病名がないということは具体的な治療方法が確立されて

ない場合もありますので、

そういった状態に絶望している人もいました。

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そして

それに関連して浮き彫りになってきたのが、

『私は病人のくせに尋常じゃないほど明るい』ということです(笑)

 

私がいる病棟は『血液内科』というところになります。

それなりに重たい病気を持った方がたくさんいました。

さっき言ったように絶望している人だっています。

お世辞にも『良い状態』とはいえないのが現実かもしれません。

 

当然私だって

「今、この瞬間だけ」を見れば

白血病で入院しているわけなので、

悪い状態となるのでしょう。

 

ただ、今のこの瞬間だけに目線をむけても、それは

「今の辛い状態を確認しているだけ」にすぎません。

今の自分は過去の自分の結果です。

 

ならば『未来の自分は今の自分の結果』となります。

今の自分が未来の自分を左右するのです。

 

私は未来のことを考え、そこに意識を集中させていました。

私は治ると信じていたし、

治るどころか、結婚して子供がいる未来まで考えていました。

 

それに第5弾でもお話ししている通り、

私は『チャンス』だとも思っていましたかね!

 

それこそ、第6弾の通り、

『人間』とか『命』とか『心理』とか『精神』

というものにも興味がわいてきたので

『自分を向上させるもの』を自ら取り入れ、

本やらインターネットやらで積極的に学んでいました

 

移植の件で不安を抱えた時期もありましたが、

皆さんのおかげでそれすらも乗り越えることができました。

 

私は病人ですが、

『自分は幸せな人間だな』と本気で思っていました。

 

という具合にですね

そんなポジティブなことをずっと一人で考えていたので、

個室から出て他の患者さんと触れ合った時に

自分と他の人との違いに少々の驚きを覚えた記憶があります(;^ω^)

 

でも、すぐに

「あれ?もしかして、自分がかわってるのかも」

と気づきはじめました。

 

だって、他の多くの人はどうしても、

ネガティブになりがちになっているわけですからね。

ネガティブじゃなくても諦めてたり、絶望していたりして、

未来に希望を持っているとは、とても言えない状態でした。

 

普通に考えれば、それが普通です。

それが当たり前なんだと思います。

 

そんな『当たり前』の状態を目の当たりにして、

徐々に『自分なりに助けになりたい』

という感情が芽生えてきました。

 

自分には医師免許も看護師免許もありませんが、

もっと別の形で病気で苦しんでいる人の力になれないかと。。。

そんな、心を支えるような、活動や仕事ができたらいいなと。。。

 

かなり漠然としていましたが、

この時期はそんなことを考えながら入院生活を送っていました。

 

【2014年 4月末】

ついに!

この日はやってきました!!

 

退院です!!

 

この写真は退院数日前に岸先生と撮った写真です

DSC_0342

これは先生達の話ですが、

私の治療は終始理想的な展開で

『こんなにうまくいくこともあるんだね~』

といった、感想が漏れるほどだったとのことです。

 

次に移植が控えていますので

まだまだ折り返し地点ですが、

ここまで順調にこれたことは幸せなことですし、

やはり嬉しかったです(*´ω`*)

 

12月30日からの約4ヶ月間いろんなことがありました。

 

絶望も味わいました。

でも、そこから見出したものや、得たものもありました。

いろんな知識も増えました。

心を豊かにすることだってできました。

 

多くの貴重な体験をさせてもらい、

多くのことを学ぶことができました。

 

岸先生やスタッフの皆様、

家族に彼女、友人に会社の仲間たち、

あっきーさんに高橋さん、本当に多くの人たちに支えてもらいました。

 

『感謝』すべきものに気づくこともできました。

仲の良かった患者さん達、

スタッフの皆さんや岸先生と握手をかわし、

『感謝』の気持ちを噛みしめながらの退院となりました。

 

さて、第10弾はここまでにしたいと思います。

 

次回第11弾では、

またまた思考が現実になります。

奇跡とはこうゆうことを言うのかもしれません(^^)

第11弾はこちらからどうぞ

白血病闘病記第11弾!思考は現実になる!編

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