あなたが今、この記事を読んでいるということは、
なんらかの形で白血病に興味を持ったからだと思います。
自分の大切な人が白血病になったり、
もしくはあなた自身が白血病を患っていて、
今現在、苦しんでいるのかもしれません。
それぞれ事情や環境はあるでしょうが、
心境は穏やかではないかもしれませんね。
私自身もそうでした。
私の白血病が発覚したのは、
平成25年12月30日でした。
あの絶望の日のことは消して忘れることはないでしょう。
ここでは白血病の闘病中に、
私が体験したこと、考えたこと、
感じたこと、学んだことを
お話ししていきたいと思います。
泣いたこともありました。
苦痛にひたすら耐え抜いたこともありました。
恐怖したこともありました。
でも・・・
笑ったこともありました(^^)
そんな絶望と希望の入り混じった体験を
少々の笑いを加えつつ、記していきます!
ちなみに少し長くなりそうなので、
何部に分けてお話ししていきます。
今回はその第1弾です!
さっそく見ていきましょう!
プロローグ
平成25年12月、私は27歳で介護施設の介護スタッフをしていました。
当時の忙しさは尋常ではなかったのを鮮明に覚えています。
当然、夜勤もありましたし、
業務におわれる日々なので
ストレスが溜まっていたのは間違いありませんでした。
そのせいか、普段はあまり感じない『頭痛』がおきることが
多くなっていました。
その当時、体力には少々自信があったのもありますが、
『頭痛くらい』と大して気にも止めませんでした。
むしろ『こんなことで弱音なんて吐いていられない』と思っていました。
そんな日々が数日続いた後、
今度は熱が出はじめました。
さすがに熱が出てしまっては、
体力自慢の私でもお手上げです。
休みをもらい病院に行き、薬をもらってきました。
1日か2日で熱は下がったと思います。
でも、またすぐに熱がぶり返すのです。
治ったと思ったら熱があがり、
また治ったと思ったら熱があがるのです。
こんな経験、今まで一度もありませんでした。
そのうちに喉の痛みがひどくなって、
出血までしてきました。
少しずつの出血ですが、なかなか止まりません。
ティッシュを顔の下に敷き詰めて、
一晩中口を開けたまま、眠りにつきました。
(つまり血は垂れ流しの状態です)
幸いなことに、翌朝には出血はなくなっていました。
しかし、さすがに喉の痛みが酷いので、
街の主治医から紹介状を書いてもらい、
耳鼻科で見てもらうことになりました。
そこでは風邪がひどくなったんだろうと診断され、
点滴をして薬をもらい帰宅しました。
とりあえず熱も下がり、安心した私は翌日出勤し、
準夜勤帯の仕事をこなしました。
しかし!
またここでも身体がおかしいのです!
身体が熱い!
体温を測ってみると38.3度。。。。
『えッ(@_@;)!!!?』
と思わず体温計と己の身体を疑ってしまいました。
でも、やっぱり頭痛もするし、
なんだか回復力も弱いようで、
腕にできた内出血(青あざ)がなかなか消えなかったのです。
もう年末だし、これ以上会社に迷惑をかけられないと思った私は、
年明けに受診しようと思いましたが、
会社の仲間が気を使ってくれて、翌日再度受診することになりました。
それが12月29日の深夜のことでした。
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12月30日 午前
この日のことは忘れもしません。
ここから全てが始まります。
そして事態がいっきに加速しはじめるのです。
まぁ12月30日ともなれば、年末もいいところです(苦笑)
近くの街の医者が営業しているわけもありませんので、
最寄りの三条総合病院を受診することにしました。
身体の異常さは実感しつつも、軽い気持ちで受診しました。
それこそストレスだけは実感していたので、
『ストレスでちょっと疲れちゃったんじゃない?』
なんてことを言われるかな~なんて妄想していました。
自分の診察の順番がきて、これまでの症状を説明します。
『じゃあとりあえず、尿検査と血液検査をしてみよっか』
と先生が言うので、当然言われた検査を受けます。
血液検査も担当看護師さんとニコやかに会話をこなし、
問題なく終えました。
その後、結果が出るまで少し待つわけですが。。。。
しばらくすると看護師さんたちの様子が一変します!
なんか小走りになる看護師さんがちらほら見え始め、
心なしか看護師さんたちの目線が自分に集まっているように思えるのです。
さっきニコやかに血液検査をしてくれた看護師さんでさえ、
なんだか憐れむような、心配そうな目線でこちらを見ています。
『え?なになに???』
なんて思っていると、看護師さんの一人が私のところに来て、
『お、お身体大丈夫ですか?』
『今、辛いところとか苦しいところとかありますか?』
『苦しくなったり、辛くなったらすぐに言って下さい!
それとも横になっていますか?』
と必死に気づかってくれるのです。
よくわかりませんが、VIP待遇です(笑)
でも、それ以上に不安がつのりました。
すぐに先生のところに呼ばれ、先生からこう言われます。
『重症です!病院を手配するので
すぐに血液専門の先生に診てもらいましょう!』
そして、検査の詳細について説明を受けます。
白血球の数が6万近くあって多すぎるが、
(通常は4000~8000だそうです)
逆に血小板、血漿、赤血球ともに極端に少ないと。。。
その話を聞いた時、私の中で急激に不安が増大しました!
そう。。。
私には白血病の知識が少々あったのです。
でも、そこで先生は特に病名を明言しません。
とりあえず、病院の手配の話、
おそらく入院になるであろうという話、
そしてそこの先生に診てもらえば大丈夫だからという話でした。
『必要であれば救急車を用意します!!』
と言われましたが、
車できたし、車の運転くらいできるから大丈夫だと答えましたが、
それはダメだと却下されました。
とりあえず、当時の彼女に電話して
次の病院に送ってもらうことにしました。
12月30日なので受け入れることのできる病院が少なく、
最終的に少し遠い、大きな総合病院に決まりました。
病院に向かう途中、
車内ではろくな会話もできなかったように思えます。
白血病について、なかば中途半端な知識があるゆえに、
ひたすら不安だけがつのっていきました。
12月30日 昼すぎ
受入れ先の総合病院に到着して、
再び血液検査や尿検査を受けました。
さきほどから、お話している通り不安がつのっていますので、
早く明確な診断を伝えてほしかったのですが、
こればっかりはしかたないですからね。
結果が出るまで、しばらく待つことになりました。
その頃にはもう午後になっていました。
年末だからなのでしょうが
大きな病院なのに人がチラホラいるだけです。
少し大きめ声を出したら、響き渡りそうなくらい静かでした。
そんな広くて静かな空間で待っている間、
私の頭の中では
白血病の発症率の低さ(希望的観測)と、
今の自分の症状と三条総合病院での検査結果(不安)が
グルグルと回っていました。
彼女はずっと隣にいてくれましたが、
ろくに話すこともできません。
でも、しばらく時間がたってから、
『今の自分の症状と検査結果をふまえると
かなりやばい病気の可能性がある』
とうことをそれとなく話しました。
たぶん、その時の自分としては、
先生から告知をされる前に、
覚悟をしておいてほしかったんだと思います。
具体的にどんな言葉で伝えたかまでは覚えいませんが、
会話の最後の方で彼女の口から
『白血病?』
という言葉が出てきて、それに対して
『うん』
と答えたのは覚えています。
そんな話をした直後だったと思います。
看護師さんに呼ばれ、診察室の中に入るように指示をうけました。
いよいよ判決の時です。
私は希望的観測と絶望を交えながら、
診察室のドアを開けました。。。。
続きは第2弾へ。
こちらからどうぞ。