お笑い芸人のハウス加賀谷さんの持病で有名な
「統合失調症(とうごうしっちょうしょう)」ですが、
名前くらいは耳にすることもけっこうありまよねw
それもそのはず!
なんとこの疾患、100人に1人が発病するとされています!
随分、身近な病気ですよね。
比較的若い人に発症することが多く、
男性の場合、発症平均年齢は18歳
女性の場合25歳となっています。
今回はこの「統合失調症」についての記事です。
統合失調症の症状は?
人よってその症状は様々なのですが
「陽性症状」「陰性症状」「認知障害」の3つに大別できます。
全てに該当する人もいれば、1つだけの人もいますし、
2つ該当する人もいます。
それぞれの症状について詳しくみていきましょう。
・陽性症状
妄想や幻覚などの統合失調症の代表的な症状を指します。
一般的には「誰かに悪口言われている」「自分が操られている」など、
被害妄想が多いようです。
他にも洞察力の欠如、激しく興奮する、ソワソワして落ち着かない、
などの症状が見られます。
陽性症状の中でもやっかいなものが
「誰かに強制させらている」という感覚です。
この症状が出てくると、自分で決めて、自分で行動しても
全て「誰かに強制させられた」となってしまいます。
また、目立った行動例として、
急に笑いだしたり、誰もいない方向に話しかけるなどがあります。
これらの症状はあまり表れない人もいれば
頻繁に出てくる人もいます。
いずれにしても代表的な統合失調症の症状になります。
・陰性症状
人は不安なことや悩みがあると
何事に対しても「やる気」がなくなってしまいますよね。
陰性症状はこの「やる気ない状態」が続きます。
この「やる気のない状態」は病気でない人でも日常でおこるため、
病気として認識されにくく、発見がどうしても遅れやすいです。
この症状が進行していくと、ほんとんど外出しなくなります。
いわゆる「ひきこもり」というものですね。
感情もはっきりしなくなります。
声をかけても反応がなかったり、言葉数が減ったりもします。
あまりにも反応がないので、周りが心配して話しけかると
今度は急に怒り出してしまうこともありす。
精神がすごく不安定な状態ですね。
陰性症状が重症化すると、お風呂や着替えもやめてしまう場合があります。
周りからみるとただ怠けているようにしか見えず、
本人も病気だと気づかないことも多いようです。
・認知障害
陰性症状とよく似た症状が出てきます。
集中力や記憶力、計画能力などの低下が目立ってきます。
注意力もなく、問題解決能力が著しく低下します。
例えば、言われた通りの作業ができなかったり、
ドラマのストリーリーが途中でわからなくなったりします。
この症状は正確な言葉や動作をすることが難しくなってくるため、
日常生活だけでなく、社会生活にも大きく影響してきます。
注意力や計画性がないため、
複雑な思考や作業を必要とす仕事をするのは難しくなります。
そもそも、意思の疎通がうまくいかないので、
他者と関わること自体が難しいです。
そのため、就職することも困難な場合が多いです。
うまく就職できたとしても
協調性がなく学校や会社で浮いた存在になってしまうこも
珍しくありません。
ここまで統合失調症の症状についてお話してきましたが、
当の本人はもちろんのこと、
その周りにとっても、とても辛い病気といえますね。
なのでこんな本まで出版されています。
統合失調症の原因は?
統合失調症は脳機能に障害をもたらす
病気であることは間違いないわけですが、
正確な原因は明らかになっていません。
現段階で注目されているが「ドーパミン」です
ドーパミンは脳内にある神経伝達物資です。
ドーパミンが増えすぎると、
興奮したり、何に対しても過敏になったります。
集中力や注意力も低下します。
その結果、上でお話してきたような症状が出てくるとされています。
スポンサードリンク
なので、治療をする際には
ドーパミンを抑える薬が処方されます。
(統合失調症の治療法に根本的なものはなく、
薬で症状をコントロールすることに重点をおかれます。)
また、遺伝に関しても様々な説があり、
「遺伝する」という意見もあれば
「遺伝しない」とう説もあります。
未だにどちらの意見も確証はりません。
しかし、出産前後や分娩中に問題が発生した場合、
それが発症の原因になることはあります。
例えば、妊娠中のインフルエンザの感染、
分娩中の低酸素状態など、他にもありますが、
おわりに
統合失調症は命に関わるものではありませんが、
精神的にとても辛い病気です。
特に陰性症状の方は
その特性故に「だらしない人」と思われがちです。
本人も
「なんで自分はダメなんだ」と自分を追い詰めたり、
親御さんも
「自分がこの子の育て方を間違ったんだ」
と悩んでしまうことがあるようです。
今でお話しました通り、
これは本人のせいでも、ましてや親御さんのせいでもありません。
病気のためなのです。
思い当たる方はすぐに医師へ相談することを
おすすめします。
医師の納得いく説明をきけば
心の重荷がとれるかもしれませんよ。