本当の本当にこれが最後です。

ついに闘病記最終章です。

(第20弾がまだの方はこちらから

白血病の闘病記第20弾!退院とその後の経過編)

 

それではどうぞ。

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2015年 5月

この頃になると

微熱が出ることはなくなっていました。

胃腸の調子はその日によって様々でしたが

食欲だけはだいぶ元に戻ってきていましたね。

皮膚のかゆみに悩まされることもありますが

塗り薬を使ってうまく対応していました。

 

足のむくみも少しずつですが良くなっていきました。

階段を上る時に

「うぉぉおおおおおオオオっ!!ヾ(`Д´*)ノ 」

となることはなかったです(笑)

 

というわけで、

ようやく私は普通の日常生活を取り戻しつつありました。

 

さて、そんな日々を送る中、

妻は臨月を迎えていました。

予定日は5月7日でしたが、

一週間遅れて陣痛がはじまりました。

 

13日の夜中に始まり、

14日の朝一番で病院にいきました。

 

私も緊張感はありましたが

こうゆう時こそ冷静さが求められるものです。

私がオドオドしたり、

あからさまに緊張してしまったりしていては

妻にいらぬ不安を抱えさせてしまうかもしれませんからね。

 

ただ、さっき言った通り

『普通の日常生活を取り戻しつつ』という段階ですので

私の体調は万全というわけではありません。

足のむくみが完全に消えるなんてことはなかったし、

胃腸の調子もその日によって左右されます。

 

でも、

こんな時にそんなことは言っていられません!

 

冷静にかつ迅速に対応しようと心がけていました!

 

しかし、実際は私にできたことなんて

付き添い続けることくらいでした。

そんな自分自身がもどかしかったですね。

看護師さんや助産師さんの指示のもと

できるかぎりのことはしましたが、

それでも大したことはできませんからね。

 

そんな時間が何時間かたち

いよいよ妻が分娩室に移ります。

私達は立ち会い出産を希望していました。

 

分娩室の中では妻の痛みに耐える声がきこえます。

私は早く中に入りたかったのですが、

なかなか呼んでもらえずソワソワしていました。

 

数十分するとようやく分娩室に呼ばれ

入室することができました。

 

しかし、入室するともう生まれる直前でした!

 

少しだけ妻に声をかけたり、

手を握ったりできましたが

すぐに助産師さんの

『赤ちゃんうまれまーす!』

という大きな声の告知が聞こえました。

 

すると。。。

 

元気な赤ちゃんの鳴き声が

分娩室に響きわたりました(*^_^*)

 

2015年5月14日木曜日

奇跡の子

長男、長谷川聖空(せいあ)、誕生の瞬間でした!!

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聖空の誕生

聖空が生まれた瞬間、

喜びと感動が込み上げてきました!!

分娩室で涙がこぼれそうになりましたが

看護師さんや助産師さんなど

人目が多かったのでなんとかこらえました(ーー;)

 

妻には

『愛実!生れたよ!良く頑張ったね!』

と、いたって普通の言葉しか

なげかけることしかできませんでしたが

この言葉は私の本心であって

心の声をそのまま伝えたものでした(^^)

 

あとで、

「もうちょっと工夫した言葉を言えばよかったかな」

なんて思ったりもしましたが、

今思うとこれはこれで良かったと思います。

 

聖空が生まれると私は分娩室から一旦退室しました。

 

実は途中から私の母親も病院に来てくれていました。

分娩室の外で待っていた母親に

聖空が無事に生まれたことを伝えると

『あんた、いかったね~!』

『雄太、ありがとな!』

と泣きながら言ってくれました。

 

その言葉にまたしても涙しそうになりましたが

そこもこらえ。。。。

 

る予定でしたが

ちょっと涙ぐんでしまったかもしれません(;^ω^)

 

聖空が生まれてから数十分後

母親に聖空を抱かせてやることができました。

母親も昔から

『孫がほしい~孫がほしい~』

と呪いか呪文のように言ってましたからねw

それになによりも

私の病気で母親も思うところはたくさんあったと思います。

 

ほんの少しですが

息子としての仕事が果たせたのかなと思いました。

 

聖空の誕生は

皆に喜びと笑顔を与えてくれました。

仲間、友人、知人、

全国の皆さまも喜んでくれました!

(当然、ラジオでも報告しましたw)

 

聖空、生まれてきてくれ本当にありがとう!!

 

『お前が生まれた時、

本当にたくさんの人が喜んでくれたんだよ』

といつか伝えたいと思います(#^^#)

 

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聖空が生まれてから

私の体力はさらに回復していきました。

 

ただ先生からは

『移植後は年単位で経過を見ていってほしい』

と言われていました。

 

実際。。。

本当に『徐々に』でした(苦笑)

 

調子の良い日は

『なんでもできる!!マジ無双!!』

という感じで中二病が全開になりそうなくらい

調子が良いのですが(笑)

ダメな日はやはりダメです。

 

もし世界最弱王決定戦なんてものがあるのなら

グランプリがとれるんじゃなかってくらいダメです(苦笑)

 

でもそんなダメな日の頻度も

徐々に徐々に減っていきました。

通院は最低でも月に1回はありますが、

検査の異常もなく

2015年7月には、なんと職場復帰までも果たしました!!

 

あとあの『最高の看護師さん』にも

お礼の挨拶をするため突撃訪問したりもしました!

転勤先の病院を教えてもらっていたので

ちょっと遠かったですが思い切って行ってみたのです!

 

突撃訪問なのでアポなしでしたが

しっかり会うことができました!

『雄太くーん!どうしたのー(*^^)!?』

と、看護師さんはめっちゃ喜んでくれました!

 

お礼をしっかり言うことができて

本当によかったです!

すごく喜んでくれたので

こちらも本当に嬉しかったですね☆

 

最後にお別れの握手を固く交わしたことを

鮮明におぼえています。

この握手を私は一生忘れることはないでしょう。

 

それからお世話になった

岸先生にも会いにいきました!

それも発症してから

ちょうど丸二年たった2015年12月30日に。

 

妻と聖空も連れ行きました!

これがその時の写真です。

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先生は全然かわりありませんでした。

『この子(聖空)は奇跡の子なんだよ!』

と他のスタッフさんに

自慢げに説明してくれていました(笑)

 

岸先生は本当に喜んでくれていました!!

なんていったって

『自分の作品』

かなりいい感じに仕上がってきたわけですからね!

(この意味がわからない人は第9弾を参照してみてください)

 

皆が笑ってました!

皆が笑顔になれた日でした!

2年前のあの絶望の日からは想像もつきません。

 

過去を振り返りつつ

自分が手にした『幸せの大きさ』

あらためて実感できた日となりました☆

 

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そして、今

私は部屋の隅で当時を振り返りながら

パソコンにむかっています。

日付は2016年1月28日です。

夜です。

妻と聖空はカーテンを隔てて眠りついています。

 

体調はやはり一進一退の部分はあります。

背中のかゆみもあったりもしますが

それはなんとか薬で対応しています。

 

ただ足腰だけはだいぶ丈夫になってきた実感があります!

むくみはほぼ無いといっていい状態です。

 

今、振り返れば

あっという間の2年でした。

本当にあっという間です。

 

よく妻と

『え?もう2年もたったの(◎_◎;)??』

なんて会話をよくしています。

 

私の人生はたったこの2年で大きくかわりました。

白血病を経験し

正真正銘の絶望を味わいました。

でもそこから希望も見つけだすことができました。

 

結婚もしました!

全国の皆様からもエールももらえました!

サイトも一般人とは思えないほど

大きくすることができました!

 

ほぼ不可能な状況であった自然妊娠を実現し、

長男を授かることもできました!

 

多くの奇跡的な体験をさせてもらました!

 

当たり前ですが

病気にならないにこしたことはありません。

まして白血病という命に関わるような病気なら

なおさらです。

 

でも、私は白血病になって良かったと思っています。

これまで話してきた体験は

白血病にならなければ体験できなかった

のではないかと思います。

 

これらの体験は

『感謝』というものを感じられるようになり

『希望』『幸せ』を見つけだせるようになった結果です。

 

何度もいいます。

 

思考は現実になります。

 

病人だからとか

障害があるからだとかで

諦める必要はありません。

もし健康な体を持っているならなおさらです!

 

障害があっても、病気でも

何か壁があって、

凄いことをやってのけてる人を私は何人も知っています。

ビジネス的に成功してる人たちだっています。

 

あなたの人生はあなたのものです。

あなた自身で創り出せるのです。

あなた次第で全てがかります。

 

 

私の人生はこれからです。

 

そして、それはあなたも同様です。

これからなのです!

 

私はこの人生をかけてそれを証明していきたいと思います。

 

証明できたかどうかは。。。。

いつの日かまたお話しできる時がくれば

語らせていただきたいと思います(^^)

 

それでは

今回の白血病闘病記はここで終わりにしたいと思います。

 

最後までお読み戴いて

本当にありがとうございました!

 

あなたとのご縁に感謝です。

 

2016年1月28日 長谷川雄太

 

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