前回の白血病の闘病記第2弾に続きまして

白血病の闘病記第2弾!絶望の12月30日!発症後編

今回は第3弾です。

 

それでは、どうぞ。

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12月31日 治療開始日の朝

絶望の夜を過ごして、朝になりました。

まだ、現実を受けいれられず、

朝ごはんが来ても食べる気にはなれませんでした。

 

むしろ朝ごはんを見ても

『食べることすら意味がないのかもしれない』

と思うほどでした。

それくらい死を覚悟していました。

 

この時、私にすごく気遣ってくれたのが、

男性の主任看護師(40代)さんでした。

 

ちなみに、この看護師さん、、、

最高の看護師さんです!!

 

私はこれから多くの看護師さんに

お世話になっていくことになりますが、

どの方も素晴らしい人達ばかりでした。

 

ただ、この看護師さんだけは、

もはや別格でした!!

 

この方について後程、お話ししていきたいと思います。

ただこの時の私は、そんな素晴らしい看護師さんの

優しさや気遣いに気づくことも、

応えることもできないほど、

ふさぎこんでしまっていました。

 

その看護師さんが優しく朝食を持ってきてくれても、

涙が出てきてしまい、食べる意欲がわきません。

 

すぐにゴロンと横になってしまいます。

 

『なんでこんな薄い確率なのに俺が発症するんだろう。。。』

『怖い、数か月後、自分がどうなっているんだろう。。。』

そんなことばっかりを考えていました。

 

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12月31日 治療開始日の昼

数時間後、治療のための『準備』が始まりました。

この『準備』がけっこう大変でした。

 

治療には抗がん剤を使用しますが、

投与する薬は抗がん剤だけではありません。

とにかくたくさんの薬を投与します。

しかも、長期間にわたって投与し続けます。

輸血だってします。

 

そうなると、普通の点滴ではダメなので、

鎖骨下あたりからこんなカテーテルを入れて、

一度に大量の投与がいつでもできるようにするのです。

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完成系のイラストとしてはこんな具合ですね。

 

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一度このカテーテルを入れてしまえば、

針を毎回刺す必要がなくなります。

 

結果、看護師さんの作業量も減るし、

薬の投与が簡単になるので

治療としてはいいことだらけ

ということになります。

 

ただね。。。

そのカテーテルを入れるのが

大変なんですよ。

 

まず、は麻酔をします。

針をググッとを刺し込みながら、

麻酔をします。

 

痛いです。

てか、怖いです。

 

ちなみに、

私は痛みに弱いです(汗)

刺すとか、切るとか、『金属的な痛み』

連想させるものにはめっぽう弱いです(汗)

 

麻酔をした後はたしかに

痛みはだいぶよくなりました。

でも、今度は

体の中にカテーテルが入ってくる感覚があったり

いろんな作業音や金属音が聞こえて、

やっぱり怖いです。

 

正直、初回は怖すぎて、過呼吸になりかけました(-_-;)

 

それでもなんとか耐え、

15分ほどで主な施術は終了しました。

とりあえずは一安心です。

同時に恐怖からも解放されます。

 

後は止血だけですが、

白血病になると血もとまりにくくなるので、

血が止まるまでに時間がかかりました。

先生はかなりの時間、強くガーゼを押し当ててくれていました。

正直肩が痛みましたが、これは仕方ありません。

 

止血の後

体を起こしても大丈夫だと先生が言うので、

体を起こします。

 

やっぱり肩が痛みます。

けっこう痛いです。

 

しばらくすれば治るかと思っていましたが、

全然よくなりません。

最初は止血に時間がかかって

長時間圧迫されていたせいかと思っていましたが、

そんなレベルでは収まらないくらい痛いのです。

 

痛すぎて肩が上がらず、

右腕は使いものになりませんでした。

どうやら、この施術を受けると

肩が痛くなる人がたまにいるようなのですが、

もうとにかく痛かったのを覚えています。

 

利き腕がうまく動かせないので、

箸も満足に使えません。

しばらくの間、スプーンで食事をしていました。

 

スプーンとはいえ、利き腕ではないので、

ボロボロこぼしながら食べていました。

 

27の大の大人がボロボロこぼしながら食べていました。

 

なんとも言えない、

情けない、

切ない気持ちになりました。

 

12月31日 治療開始日の夜

この日、世間は大晦日です。

 

テレビをつければきっと華やかな番組が

映し出されるのでしょうが、

そんなものを見る気にはなれません。

というか、熱や肩の痛みでそれどころではありません。

 

特に熱がひどすぎて、

『このまま死ぬんじゃないか』

と真剣に思うほどでした。

 

家族は夕方くらいからずっと居てくれましたが、

あまりの体の不自由さと不安から

この日は病室に泊まっていってもらいました。

 

熱もつらく、体もいうことを効かない。。。。

 

こんな状態になると人間は思考が停止してしまうようで、

この時は悲しいとか、辛いとかっていう気持ちではなく、

『ただひたすら苦しい』という感じでしたね。

 

少し熱が下がれば、体は楽になりますが、

下がったら下がったで、今度は思考が動き出すので

『なんでこんな薄い確率なのに俺が発症するんだろう。。。』

『怖い、数か月後、自分がどうなっているんだろう。。。』

という思いが頭をよぎる。。。

 

こんなことをずっと一日中繰り返し

これが2、3日は続きました。

 

。。。

 

しかし、その数日後、

ちょっとしたことから、事態が動きだします!

一筋の光が見え始めたのです!

 

暗い暗いトンネルを抜けて、

絶望からの逆転劇が始まろうとしていました。。。

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ここから先は、第4弾でお話ししていきたいと思います。

第4弾はこちらからどうぞ

白血病の闘病記第4弾!逆転への兆し編

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