白血病の闘病記第2弾!絶望の12月30日!発症後編


白血病闘病記第1弾に続きまして

白血病の闘病記第1弾!絶望の12月30日!発症前編

今回は第2弾、 発症後編になります。 それでは前回の続きからどうぞ。

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12月30日 夕方前

診察室のドアを開けると、

一人の先生が椅子に座っていました。

そして、その後ろに一人の看護師さんが立っていました。

まぁ、典型的なよくある光景です。

 

そして当然のごとく私は手前にある丸椅子に座るわけです。

私が腰をおろすと

先生が少し息を吸ってから口を開きはじめました。

 

先生の最初の一言が

『まぁ、検査をしましたが、こうゆう結果が出てくると、

あまりいい病気ではないんですよね。。。』

でした。

 

その瞬間、私の中の疑いは、ほぼ確信へと変わりました。

先生の少し言いにくそうな雰囲気も伝わってきましたし、

私も早く結果を知りたかったので、

 

『白血病ですか?』

 

と、私の方から思い切って質問をしてみました。

すると先生からの答えは、

 

『そうですね』でした。

 

自分から質問しておいたくせに、

早く結果を知りたいとか思っていたくせに、

彼女にその可能性を伝えておくほどの心構えはあったはずなのに、

この現実を受けいれることはできませんでした。

「やっぱりか」なんて微塵も思えませんでした。

 

先生の答えを聞いたあとに、すぐに出た言葉が、

『え?うそでしょ!!?俺が!!??』

でした。

 

ドラマや映画と全く同じ、

お手本のような台詞を言ってる自分に多少の驚きを感じつつも

やっぱり現実を受け入れることはできません。

 

私に白血病の知識があったといっても、

あくまで『少し』です。

 

私が10代のころ

『世界の中心で、愛をさけぶ(せかちゅう)』という作品が

すごく流行ったのですが、それを見て得たにわか知識と、

専門学校に行ってた時に学んだ血液の知識をすり合わせただけなので、

本当に極々浅いものです。

 

それに『せかちゅう』でのヒロインは最後には亡くなっています。

『白血病』をテーマにした作品は世の中にたくさんありますが、

やはり最後には亡くなってしまうものが多いかと思います。

なので、自分の中には、白血病に対して強烈までに

『死』のイメージがあります。

 

というか、

強烈なまでに『死』のイメージがあることに、

「先生の返事を聞いた瞬間に気づかされた」

というのが正確なところです。

今まで想像したことすらありませんでしたからね。

 

そんな混乱した精神状態ですから

『え?うそでしょ!!??』

『いや、だって、え~~!!!?』

『マジか!??えっ??えっ??』

という具合にこれまた絵に書いたかのような

混乱した言葉しか出てきません。

 

片肘を近くの台について髪をグシャってやってみたりして、

まさに『よく見る光景』だったと思います。

それぐらい『死』が急激に迫ってきたのです。

つい昨日までずっとずっと遠くにあったはずの『死』が

一瞬で目の前にやってきた瞬間でした。

 

わけもわからず、

先生に自分の夢や、将来像を話していたような記憶がありますが

もはや混乱しすぎてどんな話をしたか覚えていません。

先生も優しく返答してくれたような気もしますが、

それもうる覚えです。

 

一通り混乱して、一瞬冷静になった時に

『これからどうなるんですか?』

と一応の質問をしました。

 

先生は

『これからすぐに入院してもらって、

詳しい検査をしてから、治療の方針を決めていきます』

といった内容で返答してくれました。

 

その言葉は覚えているのですが、

またすぐに現実を直視できなくなり、

『いや、え?でも!!?』

『え~!!?うそだろ!!?』

みたいなのが始まります。

 

混乱⇒質問⇒先生の返答⇒混乱というループを

数回繰り返した後、やっと少し落ち着いたところで、

(疲れただけかもしれませんが)

 

先生が

『おとなしく入院してくれますか(汗)?』

みたいな感じで、促しがあったので、

『はい。そうするしかないですもんね』

と返事して診察を出ました。

 

診察室を出ると誰もいない中待合の椅子に

彼女は1人座ってまっていてくれました。

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診察室の目の前にいる彼女には、

『やっぱり白血病だった』と伝え、

これからすぐに入院になることも伝えました。

 

彼女もきっと不安を抱えたままだったと思います。

 

彼女はそこでついに涙を流しはじめました。

私も泣きました。

悲しくて、切なくて、不安で先が見えず、

どうになりません。

 

看護師さんが

『落ち着いたら入院の説明しますので、あちら(別室)に来てください』

といってくれましたが、

そんなすぐに落ち着くわけもありません。

 

かといって、ずっとここにいるわけにもいきませんので、

しばらく泣きながら会話を少しして、

なんとか涙をふいてから、

別室で入院の説明を聞きました。

 

説明が終わるとすぐに病室に案内され、

そこでまた、一通りの説明を受けました。

説明の最後に

「後で骨髄検査をするから、

病衣に着替えておいてほしい」と言って、

看護師さんは病室から出ていきました。

 

今日の朝の時点では、

簡単な診察を受けてくるだけのつもりでいました。

 

でも、話がどんどん進み

不安もどんどんつもり、

結局、いきなりの初めての病院にきて

難病の告知をされ

告知から一気に知らない病室に通され

即入院。。。

 

あまりに波乱の展開と目まぐるしさで頭がついていけませんでした。

看護師さんが病室を出た途端、

急に力が抜けたような気がしました。

熱も38℃以上あるので着替える気力すらありません。

 

でも、着替えるしかないので、

なんとか時間をかけて病衣に着替え、ベットに横になりました。

彼女とは大した会話もできませんが、ずっと隣にいてくれました。

 

熱のせいで右目が少しおかしくなっていて、

天井の蛍光灯が歪んで見えていました。。。


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12月30日 夕方

しばらくして、骨髄検査をしました。

『骨髄』検査なので、

骨髄を取らなくてはなりません。

 

腰のあたりに麻酔をして、

そこから針を刺して、細いドリルのようなもので腰骨に穴をあけます。

それから注射器のようなもので、骨髄をぐぐっと吸い上げます。

 

。。。

なんとなくわかると思いますが。。。

 

めっちゃ怖いです。

てか、痛いです。

 

これについては、また後の記事で

詳しくお話ししていきたいと思います。

 

しかし、初めて骨髄検査をした時だけは

もうそれどころではなかったので、

痛いとか怖いとかゆう気持ちはありませんでした。

 

放心状態もしばらくすると少し落ち着き、

ふっと会社や親など、

連絡しなければいけないことに気づいて、

少し『せかせか』したような感じになっていました。

つまり、少し気が張ったような状態になっていたのです。

 

その気が張った状態だったので、初回の検査だけは

なんなく終えることができました。

 

それから日も落ちて暗くなったころ、

母親と弟が病室にやってきました。

あ、ちなみに白血病の病室は『無菌室』になります。

正確に言うとは私の病室は『準無菌室』になるのですが、

これも後の記事詳しくお話しします。

 

とにかく菌を入れてはいけなので、

履物を履き替え、うがい手洗いをしてから入室することになります。

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母親と弟が看護師さんに入室の方法を聞いて、

うがい手洗いをしてから私のいるベットの方へやってきました。

 

『なんだってえ?どうしたってねぇ?』(方言です)

(訳:何があったの?どうしたの?)

と母親が入ってきました。

 

『なんの病気らって?』

(訳:なんの病気だって?)

 

と質問してきたので、

隠してもしょうがないと思った私ははっきりと

『白血病』

と答えました。

 

『え!?なんであんたが!?』

と母親は目に涙を浮かべていました。

 

この時、私は27歳です。

いい大人です。

でも、

母親にとっては何歳になっても子供は子供、なんでしょう。

ベットに横たわる私に抱きついてきました。

 

私もそこで涙がでてきました。

彼女もまた涙を流しました。

弟はとても切ない顔をしてました。

皆に申し訳ないといった気持ちもこみ上げてきて、

いろんなマイナスな気持ちが入りまじって

もはやこの時の心境を表す言葉がみあたりません。

 

とにかく悲しく、ひたすら辛く、

現実を見たくない、見れない、そんな心境です。

 

 

数分後、

先生のところに呼ばれ、

彼女を含め全員で、今後の治療についての説明を受けました。

この時、骨髄検査の結果によって正式な病名が伝えられました。

『白血病』と一言でいっても、種類があるのです。

 

私の病気は

『急性骨髄性白血病』でした。

白血病の中でも一番発症率の高いものになります。

(とはいえ、私の年齢の場合10万人に5~6人程度の発症率です)

 

それからそれが、どういった病気なのか説明を受けました。

今後の治療については、

抗がん剤投与がメインになること、

それを数回にわけて治療するということ、

抗がん剤には副作用があるということでした。

 

説明の最期に母親が、

『治りますよね!!?』

と前のめりになりながら先生に質問していました。

 

『ん~。絶対治るといえないところが、

私達医者の辛いところなんですよね~(汗)』

と回答していました。

母親は小さく頷いていました。

 

病室に戻り、

母親と弟はしばらくいましたが、とりあえず本日は帰宅。

彼女も消灯時間ギリギリまでいてくれましたが、

その後帰宅しました。

 

抗がん剤の治療は明日から開始ということで、

今日は、抗生物質だけの点滴となりました。

 

12月30日深夜

高熱が続いていますが、

なかなか眠りにつくことができません。

 

三条総合病院の時点から

いっきに話が進み、白血病を告知され、

いまこうして見知らぬ天井を見上げながら

点滴をうけている。。。

 

今ここにいる自分、

点滴されている自分、

白血病を告知された自分。。。

どれもこれも信じることができません。

 

余命を宣告されたわけではありませんし、

治らないと決まったわけでもありません。

治療の内容だって理解したつもりです。

 

でも、やっぱり死に対する

『不安』『恐怖』がつきまといます。

治る希望なんて一切持てませんでした。

『絶望』とはこうゆうことを言うんだなと思ったのを覚えています。

 

やはり熱で右目がおかしく、天井が歪んで見えます。

不安や恐怖といった絶望が頭を何度もよぎり、

そのうち歪んで見えてた天井がさらに歪んできて、

目から涙がこぼれました。

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白血病闘病記第2弾はここまでにしたいと思います。

続きはこちらからどうぞ。

白血病の闘病記第3弾!治療開始編!

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