2013年11月7日に米FDA(アメリカ食品医薬品局)は、

食品に含まれるトランス脂肪酸

「一般的に安全とは考えられない」

との決定を下しました。

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(参考元:100%植物油が危ない!トランス脂肪酸)

これがどうゆうことに、なるかというと

今後、トランス脂肪酸を含む食品を販売するには、

FDAの許可制となってしまい、

販売禁止になる食品も、出てくる可能性があります。

 

トランス脂肪酸を含む食品を、販売している会社にとっては、

大きな問題となってくるわけですね。

 

と、いうわけで、

今回はこの問題児、トランス脂肪酸について、

お話していきたいと思います。

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トランス脂肪酸の摂りすぎは危険!マーガリンに気をつけて!

トランス脂肪酸はとりすぎると

動脈硬化心臓病アレルギーなど、

体にさまざまな悪影響を及ぼすとされています。

 

FDAは、

「トランス脂肪酸の使用を減らせば、年に7,000人の死者と

最大2万件の心臓発作を、避けられる可能性がある」

とも発表しているほどです。

 

これが本当であれば、規制がかかるのも当然かもしれませんね。

で、この危険なトランス脂肪酸が

多く含まれている食品の代表が、

「マーガリン」「ショートニング」です。

 

ちなみにショートニングとは、植物油などを原料に作られる油の一種で、

食べた時にサクサク感が出るので、

ケーキやクッキーなどによく使われているものです。

下の表をご覧ください。

transfattable

(参考元:100%植物油が危ない!トランス脂肪酸)

マーガリンとショートニングがだんとつで、

トランス脂肪酸量が多いのが、よくわかるかと思います。

(2015年追記:この記事は2013年作成したものです。

現在は企業努力でマーガリンやショートニングも低トランス化を実現しています。)

 

バターなら大丈夫!?

で、マーガリンと似た食品で、バターがありますよね?

バターがない時、マーガリンで代用したことはありませんか?

またはその逆とか?

僕は何回もあるのですが(笑)

 

そんな似たイメージがある、マーガリンとバターではありますが、、

上の表でもわかる通り、トランス脂肪酸の量には

大きな差がありまよね。

 

これだけ見ても、基本的にはマーガリンより

バターを使った方が、身体に良いということがわかりますね。

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あと、トランス脂肪酸にもたくさんの種類が

あることがわかっています。

トランス脂肪酸を2つに大別すると、

人口のトランス脂肪酸と天然のトランス脂肪酸

に分けることができます。

 

トランス脂肪酸については、

まだ、詳しく解明できていない点も、あるようですが、

中には、

「人体に悪影響を与えるのは、人口のトランス脂肪酸で、

天然のトランス脂肪酸なら大丈夫」

と、いう意見があります。

 

人工のトランス脂肪酸は、硬化油の中にたくさん含まれています。

マーガリンやショートニングは硬化油を使用しているので、

トランス脂肪酸が多いわけです。

 

それに対して、天然のトランス脂肪酸は、

牛や羊などの反芻動物(はんすうどうぶつ)の体内にあります。

バターや牛乳など乳製品、それと肉類には、

トランス脂肪酸が含まれているのは、このためです。

 

なので、単純にトランス脂肪酸の「量」

だけではなく「質」の面からみても、

人口のトランス脂肪酸であるマーガリンより

天然のトランス脂肪酸である、バターの方が安心

といえるかもしれません。

 

バターならショートニングの代用にもなりますしね。

(と、いうか、もともとはショートニングが

バターやマーガリンの代用品として、登場したらしいのですがw)

 

クッキーなども、バターで美味しく焼けるそうです。

何か、特別な理由がない限りは

バターの使用をおすすめします。

 

明日からバターのみ?マーガリンは口にできない?

と、ここまでの話だとそうゆうことに

なってしまいますよね?

でも、中には

「マーガリンを塗ったトーストが、めっちゃ好きなんだけど!!」

と、いう人もいるかもしれません(笑)

 

そんな人のために、こんなものを見つけてきました。


こちらのマーガリンはトランス脂肪酸の量が

100gあたり0.4gと、普通のマーガリンと比べて、

圧倒的に少ない数字となっています。

 

マーガリンが好きな人は、一度試してみると

良いかもしれません。

 

おわりに

今回のトランス脂肪酸規制の件は、アメリカでの話でした。

では、日本ではどうなっているかというと。。。。

 

特に規制はありません(笑)

 

なぜなら、単純に欧米諸国に比べて、

日本のトランス脂肪酸摂取量が少ないからです。

(アメリカのトランス脂肪酸の一日平均摂取量が5.8g

それに対して日本は1.56gとなっています。)

 

しかし!

やはり日本の企業は優秀なのでしょう!

大手企業は自主的に対策をとっていました。

例えば、

セブン&アイ・ホールディングスであれば

2010年12月26日、オリジナルパンのみ、トランス脂肪酸を

含む商品を販売しない方針を発表していますし、

日清オイリオグループでも、

トランス脂肪酸軽減の取り組みを公表しています。

 

日本人が真面目だというのは、昔から有名ですが、

やはり、こういった話は、同じ日本人として

誇らしい気持ちになれますね。

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