非正規労働者もしく非正規雇用者とは、
文字通り正規雇用ではない労働者をいいます。
派遣社員やパートタイム職員がこれにあたりますね。
日本では、バブル経済の崩壊後、各企業はコスト削減を強いられました。
もちろんコスト削減の1つとして、人件費も含まれます。
その結果、1980年代から非正規労働者の比率が少しずつ増えてきています。
2012年の就業構造基本調査によると38・2%に達しています。
3人に1人以上が非正規労働者ということになりますね。
このように年々増加している非正規労働者ですが、
メリットとデメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
雇う側(会社)のメリット・デメリット
[メリット]
① 時給が安く、退職金や社会保険料を支払わないことも多いので、
人件費を削減できる。
② ①の結果、状況の変化に応じて、職員の増減を行いやすい。
③ 社員の教育費が抑えらる。
[デメリット]
① ベテランや熟練者が育ちにくい。知識や技術が会社に蓄積されなくなってしまう。
② そもそも正社員ではないので、会社への忠誠心や責任感が低い。
結果、個々の向上心があまりなく、会社としての成長も遅れやすい。
雇われる側(非正規労働者)のメリット・デメリット
[メリット]
① 自分の都合の良いように、時間や期間を調整しやすい。
副業などがしやすい(副業を禁止している会社もありますが…)
② 特別な知識・技術がなくても働けるような
単純作業の仕事が多い。
③ 職をかえやすいので、多くの仕事が経験できる。
(その分、1つ1つの経験が、薄くなりやすいですが)
④ ②の結果から基本的に正社員より採用されやすい。
[デメリット]
① 正社員と同じ仕事内容でも、給料が安い。
ボーナスの支払いもない。
② 長年勤務したとしても(経験により特別な技術や知識を得たとしても)
給料が上がりにくい。←と、いうかほぼ上がらないですね(涙)
③ 正社員より退職金が低い。もしくわ支払われない。
(ほとんどの場合、後者だと思いますが)
④ 雇用が短期間になってしまう場合が多いため、
将来への計画を立てにくく、不安定。
⑤ ①~④に理由により、住宅ローンや自動車ローンなどの
額の大きいローンを組むことができない
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まとめ
上のメリット・デメリットを比べてもらえれば
わかるかと思いますが、
どうやらこの非正規雇用は
雇う側(会社)にとって有利な条件に
なっているようですね。
(単純にデメリットの項目数ですら違いますもんね)
「政治家の人たち!なんとかしてくれよ!!」
という声が聞こえてきそうですが、
状況を改善するのは、そう簡単ではないようです。
現在の日本を生き抜くには、
他人に頼るのではなく、何かしらの行動を
自ら起こさなければ、いけないのかもしれません。