子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)という病気ですが、

芸能界ではあの松浦亜弥さんが発症を告白したことで有名ですね。

 

もちろん女性特有の病気です。

今回はこの子宮内膜症についてご説明したいと思います。

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そもそもどんな病気?

普通であれば子宮内膜というものは、

文字通り子宮の内側にしかありません。

 

子宮内膜症とは、これが何らかの原因で別のところにできてしまって、

増殖と剥離(はくり)を繰り返してしまう状態のことをいいます。

 

この病気の原因は不明な点が多いのですが

いくつかの説は発表されています。

一番の有力候補は、生理が起きた時に体外へ排出されるはずの

血液が逆流してしましって、腹部付近で留まってしまうという

子宮内膜移植説(しきゅうないまくいしょくせつ)」です。

 

他にも腹膜がなんらかの理由で子宮内膜に変化してしまう

体腔上皮化生説(たいくうじょうひかせいせつ)や

最近ではアレルギー説なんかもでてきたようです。

 

残念ではありますが、いずれにしても

しっかりと解明できていないのが現状です。

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症状は?

聴診器かい

尋常じゃないほどの生理痛が代表的な症状のようです。

 

もちろん僕は生理痛を体験したこはありませんので、

普通がどの程度か把握はできませんが。。。

 

子宮内膜症が進行すると、この痛みが耐え難いものになるそうです。

 

市販さえれている鎮痛剤ではほとんど効果がなく、

日常生活に支障をきたすこともあります。

 

また、生理でない時でも

腹部の痛みや違和感がある場合もあります。

腰痛、関節痛なども伴うことがあります。

 

症状は子宮内膜がある箇所に出てきます。

そのため、腰や骨盤のあたり、

肛門の奥など広い範囲に激しい痛みが出てくる場合があります。

 

病巣が直腸付近にできると

下痢をおこしやすくなったり、排便時に痛みがある場合があります。

特に下痢などの症状がなく、排便時の痛みが強烈な場合

トイレを我慢してしまって

結果、便秘になってしまう人もいるようです。

 

膀胱(ぼうこう)の近くに発病してしまった場合、

頻尿になりやすく、また排尿の際には痛みがあります。

血尿がでてしまうこともあるようです。

 

ここまで症状についお話してきましたが、

子宮内膜症は自覚症状がない場合もあります。

 

妊娠してから、出産する際、

帝王切開をした時にたまたま見つかるケースや、

不妊症の検査をした時に発見される場合もあるよです。

 

子宮内膜症そのものは命に関わることはないので

怖いものでありません。

ただ、チョコレート嚢胞(のうほう)は癌化する可能性がありますし、

肥大化して破裂すると激しい痛みを伴うことがります。

 

やはり定期検診は大切になってくるかと思います。

 

また、生理の度にあまりにも強烈な痛みが発生している場合

子宮内膜症以外の病気の可能性もあります

この場合も我慢せずに医師へ相談することをおすすめします。

治療について

子宮内膜症はその段階、症状よって療法は変わってきます。

以下の通りです。

 

1・対象療法

これは比較的症状の軽い方に適している療法です。

鎮痛剤を服用し、痛みをやわらげます。

 

また低用量のピルも使用されます。

これも生理痛を和らげる効果が期待できます。

 

ただ、ピルの内服に関しては

高血圧、乳がん、子宮がんなど疾患により、内服できない場合がありますし、

喫煙量によっては医師から内服を止めらることがあります。

 

いずれにせよ、内服するには医師に相談する必要があります。

 

これらとは別に漢方が使われることもあるようです。

漢方は即効性はないようですが、

1~2ヶ月で変化が見られることがあります。

 

ただ、中には「なるべく薬も使いたくない」

という方もいるかと思います。

薬を使用せずに生理痛を和らげる方法の動画が

ありましたので、ご紹介しておきます。


 

2・ホルモン療法

これも薬物による治療の一部になります。

子宮内膜症は生理が起きて症状が進行していきます。

 

つまり生理を止めることができれば

症状が良くなる、もしくが症状の進行が止まるわけです。

 

この療法は子宮内膜症が5~10cmくらまでの時に

効果があるとされています。

 

このホルモン療法ですが、無理やり生理を止めているので、

 体調が変化しやすいという欠点があります。

そのためこの療法は原則として6ヶ月までとなっています。

 

3・手術療法

ホルモン療法では十分な効果が得られず、

子宮内膜症が進行してしまった場合の手段です。

 

今後、妊娠を考えている人には保存手術になりますし、

妊娠を考えていない人は根治手術が有効です。

 

両者の違いは、簡単に言ってしまいますと

妊娠機能を残すか、残さないかの違いです。

 

妊娠機能を残すということは、同時に再発のリスクを伴うことなります。

 

なので、もう妊娠や出産は考えいない方で

子宮内膜症の完治、普段の生活の酷い生理痛を改善したい人は

根治手術がいいかもしれませんね。

 

どちらの手術の場合も

腹腔鏡手術(ふくこうきょうしゅじゅつ)か開腹手術で行いますが、

現在は腹腔鏡手術がメインなっているようです。

 

どちらにしても、身体を医師にあずけることには変わりません。

信頼のできる医師を見つけ

時間をかけてじっくり話し合って決めることが大切かと思います。

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