先回の第6弾に続きまして、

(第6弾はこちら⇒白血病の闘病記第6弾!過ごし方と痛みとの対峙)

今回は第7弾、『骨髄検査編』です。

それでは、どうぞ。

スポンサードリンク

2014年 1月末

月末くらいになりますと、

白血球の数がある程度戻り、

(とはいってもせいぜい、普通の人の半分程度ですが)

病院内ならマスク着用で散歩が許されていました。

 

病室を一ヵ月ぶりに出たときは嬉しかったなぁ(*´ω`*)

 

まぁ散歩といっても、

人が多いところは避けてほしいとのことだったので、

普通に私のいる病棟をグルッと回ったりする程度でしたけどね。

 

でも、いつも違う景色が見れたことは、

とても新鮮味がありました☆

 

入院した日も同じような景色を見たはずですが、

その時とは全く心境が違うせいか、

なんだか旅行先に来たかのようなワクワク感がありました(^^)

病院なんですけどね(笑)

 

ただ、そんなワクワクもつかの間、

ついに。。。

ついに。。。

この日がやってきました。。。。

 

骨髄検査の日です。

 

先回お話した通り、

私は恐怖に震えあがっていました。

これをしなければ、今の病気の状態がわからないので、

とても大切な検査であることは頭ではわかっていました。

 

でも、そんなことを考える隙間がないほどに、

恐怖でいっぱいになっていました。

 

朝、看護師さんが来て

午前中に検査をすると告げられました。

 

でもその後、なぜか私の病室の扉の動きが鈍くなって、

修理が入ることになりました(-_-;)

そういった兼ね合いで

別室で骨髄検査をすることになりました。

 

検査自体はベットさえあれば、基本的にどこでもできます。

病室でしばらく待っていると看護師さんが来て、

別室に案内されました。

 

もう緊張と恐怖でいっぱいです。

歩きながら

『こえー、こえー(;´Д`)』と言い続けていたのを覚えています。

 

たぶん、何も知らない人が見たら、

『え?あの人ビビりすぎじゃね(笑)?』

と思われていたとおもいます。

 

そして案内されたところが、

循環器系の患者さんが利用する部屋でした。

見知らぬ機器がたくさんあって、

なんとも物々しい雰囲気になっていました。

 

ただでさえ、恐怖心でいっぱいなのに、

そんな物々しい雰囲気にところに連れてこられたら、

もう恐怖心がMAXです!!

 

あ、でもここまで案内してくれたのが、

第3弾でお話した最高の看護師さんだったのが

不幸中の幸いです。

 

『こういった部屋怖いよね~。ごめんね~。』

と凄く気遣っていてくれてました。

 

ただ、そんな優しさに応えるほどの余裕はなく、

『う、うん。。。なんか機械がいっぱいある。。。』

と、私にはもはや3歳児程度の言語力しかありませんでした(汗)

(注:27のおっさんです)

 

言語力は3才程度になろうとも、

着々と準備は進んでいきます。

ベットが汚れないようにシーツを敷いたところに、

うつ伏せになり、とりあえず枕にしがみついていました。

 

ほどなくして、先生がやってきました。

今回、骨髄検査をする先生は岸先生ではなく、

女性の研修医の先生です。

 

岸先生も同伴していますが、

基本的には見守りだそうです。

 

さて。。。

いよいよ始まります。

 

スポンサードリンク

 

恐怖の骨髄検査

ここからその時の骨髄検査の様子を

リアルに書いていこうと思いますが、

私と同じで痛いものが苦手な方は、

覚悟をしておいてください。

 

痛いこと書きます(笑)

 

さて、それでは本番のお話しです。

 

骨髄は腰骨からとります。

他の場所からも取れるそうなのですが、

私の場合、毎回腰骨からでした。

 

お尻のちょい上くらいから針を刺すので、

ズボンを少しおろして、

いわゆるハンケツの状態でうつ伏せになって

検査を受けます(苦笑)

 

一応研修医の先生も気遣ってくれて、

声をかけてくれたりしますが、

恐怖心の方が勝って、ろくな返事もできません。

 

準備はたんたんと進み、

ちょっとした金属音(ものを置く音)なんかも聞こえます。

もうね、終始

『こえー、こえー(;´Д`)』

と言い続けてましたよ。

(注:27のおっさんです)

 

ハンケツ状態のところに、

先生が消毒液を塗っていきます。

あの良く見る茶色の消毒液です。

ひんやりします。

こんな感じですね。

kmark1

塗り終わると、穴の開いたシートをかぶせられます。

治療部(検査部)のところだけ穴が開いてるシートですね。

ドラマや映画なんかで見ることがあると思うので、

イメージできる人も多いかと思います。

 

そして、いよいよ先生から声がかかります。

『それじゃ、まずは麻酔をしますね~。少し痛いですよ~』

 

注射が刺さり私の腰に麻酔液が入ってきます。

 

これが痛い!!

 

麻酔って痛い!!

 

麻酔注射を体験したことがある人なら

よくわかると思いますが、けっこう痛いです!!

 

特に私の場合は恐怖心でいっぱいですから、

体感としては通常の数倍ってくらい痛かったです。

もう、『んーーーーーっ!!(>д<;)』 って、

歯を食いしばる感じになりました。

 

でも、実は最初の方の麻酔はまだマシなのです。

 

『骨髄』検査なので 皮膚や筋肉だけじゃなくて、

骨にも麻酔が必要になってきます。

 

これが、さらに痛い!!!

『ん゛ーーーーーーーーっ( ;゚Д゚)!!!!』

と、もう痛すぎて目を見開く感じでしたね。

 

麻酔はすぐに効きはじめてくれるので、

痛みは一瞬ですが、

とにかく痛かったです。

b0102247_22513411

当然、恐怖にかられている私は、

もうずっと『いてー、いてー(>д<;)』 と連呼していました。

(注:27のおっさn。。。 いや、もういっかww)

 

麻酔が終わると次の作業です。

 

骨髄を採取するため、骨に穴を開けます。

小さい穴ですが、骨は骨です。

ご存知の通り、骨って硬いです。

 

麻酔で痛みはだいぶマシなはずなのですが、

穴を開ける作業音や、

「ゴリゴリゴリ。。。」とか「グリグリグリ。。。。」

という振動や感覚が伝わってきます(>_<)

 

これが怖いんですよ!!

 

だって、骨に穴を開けるんですよ!!

 

27のおっさんでも、そりゃビビりますよ!!

 

。。。

 

ビビってもおかしくないですよね。。。?

 

いや、おかしくないに決まってる!!

 

。。。

 

おかしくないってことにしておいてください(-_-;)

 

ま、たいていの人は多少の恐れを抱くと思います。

 

しかも、この時、振動があるせいなのか

麻酔をしてても、どうしても痛みはあるんですよね(汗)

理論上、無痛でもおかしくないらしいのですが、

私は骨髄検査の度に、大なり小なり痛みを感じていました。

 

それに何度も言うように時は恐怖心で染まってますので、

やはり痛みは数倍って感じです。

 

でも、それでも、

「いてー、いてー」と言いながらも

なんとか耐えてたのですが、

 

ここでトラブルが発生します。。。

 

 

研修医の先生:「あの、先生、進まないです(汗)」

岸先生   :「ストッパー外してみて」

研修医の先生:「いや、もうこれ以上は。。。」

岸先生   :「ん?戻せないの?」

研修医の先生:「はい。。。」

岸先生   :「マズイ!!(苦笑)」

 

私の心   :『マズイってなにーーーーーっ(≧Д≦)!!』

 

はい。どうやらうまくいかなったようなのです(汗)

 

ここでさすがに岸先生が交代したようでした。

あ、上の会話はたぶんこんな感じだったという程度で、

正確性はかけるかもしれません。

 

ただやっぱりこれに近い内容だったと思いますし、

『ヤバイ!!』だけは鮮明に覚えています(苦笑)

 

こうなってくると私はもう不安と恐怖でいっぱいです。

(最初からですが。。。汗)

口からは「いてー、いてー」しかでてきません。

 

でも、そこで助けてくれたのが、

やはり最高の看護師さんでした!!

 

『雄太くん、今ね、岸先生が

麻酔をたしてくれているから大丈夫だよ』

と声をかけてくれたり、

 

『雄太くん、深呼吸してみようか、

大きく吸ってーーー、はいてーーー。。。』

と一緒に深呼吸をしてくれたりしました。

 

まるで、妊婦さんか子供を相手してくれているかのような、

優しさに溢れる対応してくれました。

深呼吸をしている時は多少ですが、

痛みが軽くなったように思えました。

 

そうこうしているうちに、

岸先生のおかげで、

うまくドリルが骨髄まで届きました。

 

あとは骨髄を吸い上げるだけです!

 

ただ、これもけっこう痛い!

ちょっと正確な言葉が見当たらないのですが、

なんともいえない、『キューーー!!』とした痛みというか、

まさに『吸い上げる』といった感じの痛みがはしります。

 

そして、それが

検査部を中心に広い範囲でおきました。

たぶん骨髄を吸い上げることによって、

体の中の骨髄が動くからだと思うのですが、

とにかく広い範囲に痛みを感じました。

 

ただ、これがこの検査での最期の痛みだとわかっていたので、

歯を食いしばってなんとか耐え抜きました。

lgf01a201404222200

これが終われば、あとは止血だけです。

ちょっときつめに厚いガーゼを貼り、

仰向けになって、自分の体重で圧迫して止血します。

 

30分はそこのベットで仰向けになったままです。

その後、異常がなく、止血もされていれば

歩いたり、多少の動作をしても大丈夫とのことでした。

 

ガーゼを貼り仰向けになった時、

とてつもない疲労感と安堵感に包まれたのを覚えています(*´ω`*)

 

30分後、特に異常はなく、

止血もされていたので病室に戻ることができました。

 

後日

岸先生とこんな会話をしました。

 

私   :『いや~、あの時は痛かったな~。

      怖かったし(苦笑)』

 

岸先生:『まぁそうだよね~。でも彼女(研修医の先生)は

     とても優秀なんだよ。

     でも、やっぱり患者さんが怖がったり、

     痛がったりしちゃうと、どうしても焦っちゃうんだよ(笑)』

 

 

この会話をしたとき、私は気づきました。

「あ、骨髄検査で必要以上に痛く感じたり、

トラブルを引き寄せたりしたのは自分なんだ。

自分が必要以上に怖がりすぎたり、不安になりすぎて、

そこに意識を集中してしまったせいだ」とね。

 

だって冷静に分析すればそうなります。

以前からお話ししている通り、

痛みの増大させる最大の要因は『恐怖心』です。

 

恐怖心に満たされていた私は、

痛みを感じやすく、

少々の痛みでも反応しやすくなっています。

 

そしてあまり恐怖し、痛みに反応的になっている私を見た

研修医の先生は焦りを覚え、不安になってしまいます。

 

優秀な研修医の先生とはいえども、

いつもの力が発揮できなかったのでしょう。

 

もし、私が『まぁなんとか耐えれるでしょ』

とポジティブな思考でいれたのなら、

そもそも痛みの感じ方も違っただろうし、

検査の際の反応の仕方も異なっていたはずです。

 

そうなれば当然、研修医の先生も

無駄に焦りや不安を感じることもないわけですから、

いつもの力が発揮でき、トラブルなんて起こるはずもなく、

難なく検査は終わっていたと思います。

 

そう全ては私の思考が引き寄せたのです。

 

第5弾でシークレットの話をしていますが、

やはり『思考は現実になる』ことが実感できました。

今回は悪いパターンの例でしたけどね。

 

何を考え、どう反応し、どうとらえるか、

そういったことが大切になってくるのだと思います。

 

そう考えると研修医の先生には

申し訳ないことをしてしまいました。

この場を借りて、

申し訳ありませんでしたm(__)m

 

そして、

一生懸命にやってくれてありがとうございました(^^)

 

さて、第7弾はここまでにしようと思います。

次回、第8弾は、私だけでなく、彼女も巻き込んだ、

最大の苦難がやってきます。。。

 

続きの第8弾はこちらからどうぞ
白血病の闘病記第8弾!最大の苦悩編

スポンサードリンク